アマゾンプライムで「リーマン・ブラザーズ最後の4日間」(2009)を観ました。

俳優
ヘンリー・ポールソン(62当時)・・・ジェームズ・クロムウェル(69)
リチャード(ディック)・ファルド(62当時)・・・コーリイ・ジョンソン(48)
概略
リーマン・ブラザーズはサブプライムローン問題の時にどの銀行にも買収してもらえず公的資金ももらえず潰れます。
感想
この映画はリーマン・ブラザーズが潰れた年にイギリスBBCが制作したドキュメンタリー映画、のようです。リーマン・ブラザーズが倒産するまでの4日間、金曜から週明けの月曜日までが描かれています。
お話自体は淡々としていて、ディック・ファルド(62)のプライドもあってリーマン・ブラザーズは潰れてしまうという感じです。どんでん返しがあるはずという期待をしつつ、それは起こらず、普通に潰れます。どこかに自分たちは助かるはずだ、という思い込みがリーマン・ブラザーズの幹部たちにあったというのも影響していたでしょう。
「俺たちは大きすぎて社会的な影響が大きいから潰せないはずだ」
という特権階級的な意識に通じるものもあったでしょう。こういう未来を予見してメチャクチャな経営をやっていたわけでもないのでしょうけども、あいつがアレをやって業績を伸ばしてるんだからオレもやる、的なのはあったんじゃないでしょうかね・・・。
冷めたリブステーキがリーマン・ブラザーズを象徴するかのように度々登場します。また、人感センサー式の照明がファルド(62)を無視するように反応せずに照明を消してしまうのもそうでしょう。そういった暗喩を感じます。
私の評価
☆☆★★★ ー 一般
☆☆☆★★ ー 中年
1時間ぐらいの短い映像作品なので観てもいいと思います。リーマンショックといえばポールソン!って感じですね。
ファッションと小物
この映画、ファッションはかなり再現度が低いです。イギリスBBC制作だからなのかは知りませんが、ワイドスプレッドのシャツに英国調のスーツをみんな着ています。み―んなカフリンクスをしているし、ちょっと気取りすぎですね。実際のファルド(62当時)はボタンダウンシャツにネクタイという姿ばかりですし、FRB のポールソンも現実ではもっと普通の格好をしています。


カフリンクスとかワイドスプレッドのシャツなんて言うのはやっぱりある程度は特殊なシチュエーションのディテイルなのだと思います。マネー・ショートのほうがそういう点ではまだ現実に忠実のように思いました。
あと、ベン・ダニエルズ(45)演ずるジョン・セイン(53当時)だけなぜノーネクタイにピンクのシャツでジャケパンスタイルなのか?よくわかりません。
リーマンショックを引き起こした人たちはこんなに気取ってるんだよ?その人達がリーマンショックを引き起こしたんだ!という風な演出なのですかね・・・。100人いたら102人が銀行員を嫌ってる、嫌われ者の鼻持ちならないスタイルなのかもしれません。
ちなみにポケットチーフなど誰もしていません。最後の方にファルド(62当時)がリーマンを出ていく時に小さなスーツケースを持っていますが、どうなんでしょう?これも演出かな?
気付き
月曜に日本市場が明けたら倒産する!
というセリフがありますが、実際には世界で最初に場が開けるのはオーストラリアのウェリントンです。それだけ東京市場は大きいということでしょうね。
ヴァチカンが日本に売られホテルになり法王がベルボーイで雇われる
みたいなセリフもあります。まだまだ日本経済に勢いがあった時期ですね。このセリフ、字幕では「日本に」の部分が削除されています。