イギリスのパーカーのジョッタースペシャル、黒CTを使っています。

はじめに
ジョッターは誰もが見たことあるであろう質実剛健ボールペンの代表選手です。その歴史は古く1954年に発売されたそうです。その特徴は当時、
- インクが5倍長持ち
- ペン先のボールが3倍長持ち
- 丈夫
- インクに耐久性があるのに服についても落ちやすい
だったそうです。いわゆるパーカー互換というインクの替芯の規格はパーカージョッターのために生まれたものなんですね。文房具がその性能で競い合っていた時代にパーカーが勝負に出た、そんな時代の雰囲気が感じられます。
ジョッターはとても普遍的なボールペンなので様々な映像作品にも登場します。たとえばミスター・ビーンですね。426号室のミスター・ビーンというお話で、ホテルにチェックインする時に Bic のペン(多分)を渡されますが、それを胸にしまって自前のジョッターを取り出します。黒のCTですね。
また、1995年の007の映画に出てくるペン型手榴弾はこのジョッターらしいです。アストンマーチンに乗ってビスポークスーツを着るスパイがジョッターのボールペンでいいのか?という感じはしますが、それぐらい普遍的な、誰が使っても良いような、その辺に普通にあるボールペンなんでしょうね。
一本持っていてもおかしくない、いや、誰が持っていてもおかしくないボールペン、それがジョッターだと思います。歴史的な遺物と言ってもいいと思いますね。
さて、ジョッターには色々なモデルがあります。ジョッター、ジョッターフライター、ジョッタースペシャル、ジョッタークラシック、ジョッターXL・・・私が購入したのはジョッタースペシャルCTです。なんというかこれが最もクラシックでオリジナルに近い形かなと思ったのがその理由です。
使用感
ノックするとガッチャンガッチャンいう安っぽい音を出しながら90°ずつ回転した芯が出たり入ったりします。壊れにくいボールペンとは聞いていますが、壊れにくいのは色んな部分の精度をあまり厳密にせず多少摩耗したりズレたりしても普通に動くみたいなのを目指しているのかなとなんとなく思いました。何もかも雑な感じがします。

しかし、このボールペン、その佇まいに味があるんですよ。どんどん使ってください、傷とか入っても全く気にしないで使ってください、みたいな雰囲気を感じますね。クリップとかもグラグラになっても別にいいじゃん、それが味!と言わんばかりの雰囲気あります。
こういうペンを使っていると最低限だけあることこそ良いことだ、みたいな生き方としてのミニマリズムを感じますね。デザインとかもそうなんですが、余計なシールが入っていたり、バーコードが入っていたり、変な注意書きがあったり、そんなものは一切ないです。ちゃんとしたそこそこ高い筆記具の佇まいをしている、しかも最低限の。こういうのって大事だと思うんですよね・・・。部屋のものがすべてそういうもので構成されているだけで散らかっていても様になる、マキシマリストの選びそうな、そういうのあると思うんですよ。

で、ペンとしてどうなの?っていうと、バランスとかは小さいせいか全く気にならないですね。重心を測ってみるとはほんの少し後ろよりです。リフィルはですね、はっきり言って良くないです。買った瞬間別のリフィルに入れ替えられる運命だと思います。ちょっとしたメモ用に使うんだ、みたいな感じで使うのであればこのリフィルでも良いかも。
私の評価
☆☆☆☆☆・・・値段以上であることの喜び
☆☆☆★★・・・ボールペンとして
なんというか、オマエ結構褒めてたのにボールペンとしては星3つかよ、と思われると思います。「星3つの良さ」という意味ですね。物として作りがめちゃくちゃいいわけじゃない、最初から入ってるリフィルもあんまり書き味よくない、そういう意味で星3つなわけですが、こういうカテゴリのアイテム、ボールペンなんかそもそも時代的にそんなに使わないです。だからこれにしておく、ちょっと荷物が届いた時にサインする時に使うのに、色々ごちゃごちゃ書いてあるペンを玄関に置いておくのは嫌だ、でもコレなら置いておいてもいい・・・そういうことだと思うんです。星3つを愛す、そういう良さだと思います。
※現在ジョッタースペシャルは売っていなくて、ジョッターオリジナルというのがこのジョッタースペシャルに代わるもののようです。