ジーサンズ はじめての強盗 ― 貸しは返してもらったぜ

「ジーサンズ はじめての強盗」をアマゾンプライムで観ました

俳優

ウィリー・デイビス・・・モーガン・フリーマン(80)
ジョー・ハーディング・・・マイケル・ケイン(84)
アルバート・ガーナー・・・アラン・アーキン(83)

※以下カッコ内は公開時のだいたいの年齢

概略

銀行に恨みを持ったおじいちゃんズが銀行強盗します。

感想

ウィキペディアによるとこの作品は作は1979年に公開された「お達者コメディ/シルバー・ギャング」をリメイクしたものだそうですが、元映画は観ていません。

いやーお話自体はそれほど面白くないんですよ。というか、私は日本人なのであまり良くわかっていない可能性が高いのですが、主人公が、黒人、英国系、ユダヤ系となっていて、舞台がニューヨークのブルックリンという治安のあまり良くないエリア、そういう設定を感じられるかとかもあるのかもしれないですね。

なぜ観ようと思ったか?モーガンフリーマンもマイケルケインももう名優中の名優で、アラン・アーキンさんのことは私は良く知らないのですが、これで面白くないはずないって思うじゃないですか?

観ていて思ったのは、老年期の貧困のことです。老年期に貧困に陥るとリカバリがもう全く効かない。国に頼るしかない。しかし、最も新自由主義が進んでいるアメリカは搾取した者が勝つ世界です。そしてそれがどんどん進んでいる。だから強盗です。

銀行はこの映画でも嫌われ者ですね。アメリカにある反知性主義というのは根っこにあるものはアンチ搾取なんだろうなと思います。何も物を作らず他人の金を動かして搾取して金持ちになる、そういうのをやっているのが学歴がある御高説を垂れる層と重なるんでしょうね。あとナードはダサい、何言ってるかわからない。この2つが反知性主義の大きな原動力なんだと思います。

映画は搾取されている老人にはわりと優しい世界にできています。またマイノリティがやわらかに団結する世界でもあります。

ある黒人の警備員が「俺も将来 年も取るし 大目に見よう」って言って大目に見てくれるんですね。つまり自分もそうなる可能性があるじゃないかという、相手の身になって考えているんですよ、俺はあんたみたいにならないように努力してる、真面目に生きてるから、とは言わない。そこに真の優しさや正義を感じますね。反転可能性テストというやつですね。

大目に見てくれる警備員さん

そんなにドキドキハラハラしないし、なんでしょうね・・・ヌルい感じのやさしい映画です。

私の評価

☆★★★★・・・一般
☆☆★★★・・・中年

俳優の熱烈なファンなら!何歳になってもファースト体験はあります。

ファッションと小物

みなさん典型的なおじいさんスタイルです。マイケル・ケイン(84)、モーガン・フリーマン(80)はウールのテーラードジャケット、アラン・アーキンは綿のカジュアルなテーラードジャケット、もう本当に普通ですね。モーガン・フリーマン(80)は茶系が多くて、黒人の方は茶系が多いですよね。

マイケル・ケイン(84)の帽子はフラットトップハンチング。モーガン・フリーマン(80)はラフィア かな?のボルドーのフェドーラを、アラン・アーキン(83)はローキャップ。「歳をとったら帽子」これはいいことですよね。転倒とかしても多少は違うらしいですね。

犯行に及ぶときには全員スーツです。これは死を覚悟している、ということでもあるのかなと思いました。もしくはかぶっているマスクに敬意を表して。

左からフランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイビス・ジュニア

結婚式のファッションのときのネクタイは黒。弔事と慶事に服装の区別はないってことでしょう。その時のスーツがちょっと変わっていて、別地で襟の一部が縁取りされています。ちょっとタキシードっぽい要素が入っているんでしょうね。ポケットチーフは入れていません。ボタンは包みボタンです。これらは「借り物」という設定なんでしょう。

おそろいのスーツ

気付き

3人が酔っ払って歌う歌は「Hey, Look Me Over」という歌です。意味があんまりよくわからない・・・字幕の通りの意味には英語を聞いただけではわかりませんでした。言葉遊びみたいなタイプの曲なんですかね?

バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクの役だったクリストファー・ロイド(79)が認知症っぽいおじいちゃんで出ています。

クリストファーロイドが出ています

リンク

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